AI動画、AI画像、AI予想ツール等の副業説明を受けている途中で、「審査だけ」「すぐ返せる」「こちらで入力を教える」と借入アプリや画面共有を案内されたら、説明を聞き続けるほど判断材料が増えるとは限りません。相手に画面、申告内容、認証情報が見える範囲が広がります。
結論は、画面共有と通話を終了し、借入申込み・虚偽申告・送金を止め、操作状況を記録して、相手が示したリンクではなく公式窓口へ連絡することです。 すでに申込みや借入が完了していても、相手の「取り戻すための追加契約」へ進まず、貸金業者と188へ事実を伝えます。
なぜこの場面で止めるのか
国民生活センターは2026年5月、サポート費用や投資資金の名目で複数の貸金業者から借り入れさせるケースが目立つと公表しました。相談事例には、画面共有アプリを使い、業者と画面を見ながら同日に合計450万円を借り入れた例や、AIで作成した競馬予想ソフトの代金として合計100万円を借り入れた例があります。
同センターは、借入目的等について虚偽申告をするよう指示されても従わないこと、遠隔操作アプリを安易にインストールせず画面共有を避けること、借金をしてまで契約しないことを案内しています。また、勧誘業者から「すぐ返済できる」と説明されても、借入の返済義務は借りた消費者が負うと注意しています。
5手順で勧誘から相談へ移る
1. 共有と通話を終了する
画面共有、遠隔操作、ビデオ通話を終了し、相手の指示でアプリや審査画面を操作しません。「確認して折り返す」とだけ伝え、契約を断定したり、相手を追及したりする必要はありません。
相手が端末を操作できているように見える場合は、別の端末から携帯電話会社や端末・OSの公式サポートを探します。相手がメッセージで送ったサポート先や番号は使いません。
2. 借入申込みと申告を止める
まだ申込み確定前なら、借入目的、年収、勤務先、他社借入等を相手の指示どおり入力しません。確認コード、暗証番号、本人確認書類の追加送信も止めます。
国民生活センターは、勧誘業者から虚偽の申告を促されても虚偽申告をしないよう案内しています。「審査だけで契約ではない」という説明があっても、自分で画面と規約を確認できない状態では先へ進みません。
3. 何をしたか短く記録する
危険なリンクを再度開かず、手元で確認できる範囲を記録します。
| 記録項目 | 例 | 書かない・送らないもの |
|---|---|---|
| 時刻 | 通話開始、共有開始、申込み時刻 | 暗証番号、認証コード |
| 相手 | 表示名、アカウント、名乗った会社 | 新たな本人確認書類 |
| 操作 | インストール、入力、送信、振込の有無 | 相手への追加スクリーンショット |
| 借入 | 貸金業者名、申込み完了の有無 | ログイン情報 |
| 支払い | 金額、日時、名義、方法 | 取り戻す名目の追加送金 |
スクリーンショットを撮る場合も、相談先へ提出する前に認証コードや暗証番号が写っていないか確認します。証拠の保存方法や端末操作に不安がある場合は、先に188や警察へ相談します。
4. 公式窓口へ別経路で連絡する
借入申込みや契約が進んだ可能性がある場合は、検索結果の広告や相手のリンクではなく、契約書、利用中の公式アプリ、公式サイトから貸金業者の窓口を確認し、次を伝えます。
- 副業サポートの勧誘中に借入を案内されたこと。
- 画面共有・遠隔操作の有無。
- 自分で入力した項目と、相手の指示で入力した項目。
- 申込み、契約、借入、送金のどこまで進んだか。
借入が自動的に取消しになるとは限りません。未確認のまま放置せず、各社の正式な案内を受けます。銀行振込やカード決済をした場合も、それぞれの公式窓口へ早めに連絡します。
5. 188または#9110へ相談する
消費者ホットライン188は、最寄りの消費生活センター等へつながる全国共通番号です。契約書がない、解約を断られた、返金保証の条件が違う、借入まで進んだといった状況を整理して相談します。
脅されている、本人確認書類や口座が悪用される不安がある、犯罪被害の可能性を相談したい場合は、警察相談専用電話#9110または最寄りの警察へ相談します。身の危険が迫る緊急時は110です。
追加料金で取り戻そうとしない
警察庁と消費者庁は、副業の入口で少額報酬が得られた後、作業ミス、損失、違約金等の名目で高額送金を求める事例を案内しています。「この追加プランで損を回収できる」「今払えば借入を返せる」と言われても、同じ相手との会話の中で解決しようとしません。
未契約なら、AI副業の広告・収入説明を確認する6項目へ戻り、仕事、顧客、総費用、収入計算、事業者、解約条件を自分で埋めます。投資アプリへの送金後に税金や解除料を請求された場合は、追加送金を止める初動も確認してください。
次にすること
いま画面共有中なら、まず共有と通話を終えます。次に、申込み・入力・送金のどこまで進んだかを5項目で記録します。借入先や決済先の公式窓口と188へ連絡し、遠隔操作、虚偽申告の指示、認証情報の表示があったかを隠さず伝えてください。





